哲学的ゾンビからの脱却の第二弾です。
前回に僕ら人間は同じことを何度も繰り返すと、無意識的な行動になり意識と感覚がなくなってしまうとお伝えしました。
もちろんこのことは悪い面だけではなく、無意識的に楽に行うことでエネルギーを節約できるという面があります(車の運転など)。
しかし実際には意識がない時間が増えると、人生を味わうことができずにただただ時間が過ぎていってしまいます。
過去を振り返り、「この時一体何をしていたんだろう?」という期間が多くなってしまうのです。
そこで今日お伝えするのが、『初めてやるかのように行う』です。
例えば勤続10年のお仕事をされている方であれば、初めて仕事をするかのように意識を持って行うということです。
何年も勤めている仕事を、今日初めて出勤するような気持ちで臨むのです。
初めての日であれば、五感をフルに使ってミスしないように雑にならないように仕事を行うでしょう。
人と接する時も相手のことが分からないので、丁寧な言葉遣いで接するはずです。
読書をする際は、慣れてしまうと飛ばし読みやながら読みになってしまうことがあるので、初めて本に接した時のようにじっくりと読んでみます。
何度も聴いている曲も、初めて聴くように耳を澄ませてみましょう。どんな歌詞なのか、どんな楽器が鳴っているのか、思いの外わかっていなかったりします。
普段通る道には、まだ気づいていない植物や意外なお店などがあるかもしれません。
このワークは上記以外でも大丈夫で、慣れ親しんだものを人生で初めて行うように体験すればOKです。
子どもの視点に戻って、初めての経験を味わってみてください。