藤井棋聖が王位戦第3局で、土居矢倉という昭和初期に指されていた囲いを採用されました。
将棋というのは論理のスポーツで、過去を常に否定し無駄をなくしていくものだと思っていたので、随分前の囲いを王位戦という重要な対局で指されるのはものすごく興味深いことですね。
最近はAIによって過去の戦法が見直されることもあるそうです。
将棋という最先端でなければ勝ち続けられないようなフィールドでさえ過去から学ぶことがあるのですから、僕らも過去に無駄だと捨て去ってしまったものの中に何か重要なものを見つけられるはずです。
僕らは何を無駄だと思っていたのか。何を大切にしてこなかったのか。