オリンピックの空手の形で、清水希容選手が注目されていますが「採点方法がよくわからない」という声が聞かれます。
実際、小学5年生から中学3年生まで伝統派空手をやっていた(一応初段です)僕でさえ、採点基準が明確にわかっていないので、初見の方が全くわからないのは仕方ありません。
最近、伝統派空手をやっている方の本を読んだときに、空手の形は上段者になればなるほどその人の持つ空気(エネルギー)をどう作るかが重要だと書いてありました。同様に弓道でも、ただ的に当てれば良いというわけではなく、弓を射る際の空気が重要だと言われています。
このように空手の形や弓道は、フィギュアスケートのような何回転ジャンプを決めると何点のように、はっきりしないところも点数に含まれている可能性があるので、見えるところしか見ていないと良さが分かりにくいと思うのです。
技にも注目しつつ、その人の醸し出す雰囲気も味わうようにすると新たな視点で競技を楽しめるかもしれません(歌舞伎や演劇のように)。