ムーラバンダとは、肛門をギュッと締め上げるトレーニングを継続することで、生命力が賦活されるというものです。これはヨガを実践されている方なら、一度は聞いたことがあると思います。中村天風の書籍を読んだことがある方であれば、肛門を締めろと口酸っぱく書かれているのを目にしたことがあるかもしれません。少しうろ覚えですけど、航海していた一行が難破し、薄れゆく意識の中で肛門を締め続けた青年が、奇跡的に生還するというエピソードが載っていたような気がします。
タイトルにある関元とはへそ下にあるツボのことで、足三里と並んで広く知られています。関元の効能は冷え性、性機能回復、体力回復、泌尿器疾患などに効果があります。
この関元とムーラバンダがどういう関係にあるのかというと、関元を鍼でさすと肛門を引き締める能力が高まることに気付かされましたので、ブログして共有したいと思って記すことにしました。
日本鍼のやり方だとどうかわかりませんけど、中国鍼であると深く刺すので男性であればペニスの先の方までビーンと響く感じ、そして肛門のあたりにも同様に響きを感じられると思います。
数回、鍼治療を受けた後にムーラバンダをやってみると、鍼治療前よりも肛門周辺の筋肉にぎゅっと力が入るのに気付かされます。鍼で活性化してからの方が断然、長い秒数保持できるのです。地道に修行されている方には申し訳ないですけど、一足飛びでステージが上がってしまうような感じがしました。
僕のブログの読者には「最近ムーラバンダをやっていてもっと強く引き締めたいと思っていたんですよ」という方が多いと思いますから、この情報は役に立ったのではないでしょうか(絶対にいません)。
補足)お灸ではどいうかというと、僕の場合はお灸よりも鍼の方が、このことに関して言えば効果的だと感じています。肛門の周辺に刺激を届けるには、鍼の方が有効なのではと思いました。これは個人差があるかもしれません。
あとツボは関元だけではなくて、中極(関元の下)、気穴(関元の横)、大かく(気穴の下)も同様の効果があります。僕は自分で刺せるのでローテーションでやっています。